V3.0 H30.9(H14.7〜)          goto myhomepage ksekisan
●『見積管理』とは、積算業務全般を管理すること。 つまり、
「スケジュール管理、 業者選定と見積手配、 原価の整理や社内手続き、 提出書類作成、・・・・・」 など、
これら、業務の良し悪しを左右するのは、 見積管理の仕組みにあると言っても過言ではありません。 
また、 見積の中には、多くの重要な『情報』が蓄積され、 この効率的な活用が企業としての実力につながります。
    『見積管理』の役割
1
物件概要の整理 と 見積工程管理。  [工事概要],[見積概要]
2
見積依頼業者の計画と管理、 原価整理。  [依頼先選定表],[査定率表]
3
工事原価全体の整理。  [総括表],[類似物件比較表]
4
積算情報、 見積情報の蓄積とデータ活用。  [施主情報],[設計情報],[競合情報],[多種多様な概算データ]
5
評価、生産性管理  [見積実績集計 (総件数, 総金額, 受注件数, 受注金額, 利益状況)]
 ※ 説明目次
 1.工事概要
   A 工事概要一覧
   B 見積詳細情報
    1工事共通情報
    2見積概要
    3総括表
    4工事範囲・見積条件
(新規登録, 物件一覧表)




 2概算データ (見積データ整理)
 3見積状況 (スケジュール管理, 保留物件管理)
 4見積集計 (設計施工別, 提出・受注別の 期間内件数と金額計)
 5物件検索と、類似比較表 (検索条件, 標準工事の坪単価・基本数単価, 比較表作成)
 6見積先選定表の作成 (見積依頼計画, 引継書)
 7業者査定率の記録確認 (科目別一覧, 業者別平均値と標準偏差)
 8マスター登録・修正  
 9ツールバーの説明  
 10ファイル構成と保管場所  
 11既データ活用について (エクセルデータの取り込み)
 12カスタマイズについて (自社仕様への部分改良)

1. 工事概要
 A 工事概要一覧表


1
[新規登録]をクリック。   ※3項目が必須になります。
2
初期登録情報を入力。 
 官民, 設計, 事業名, 都道府県, 部門・部署名, 営業担当
            ※ 官民   : 官は公共工事、 準は公共に倣う民間入札物件、 未選択は民間。
            ※ 設計   : 設計施工の区別。
            ※ 事業名 : 依頼先の区別が必要な場合に設定。 → マスター登録
 その他項目は、見積進捗に伴い蓄積されていきます。 ( 建物用途, 決定金額, 延床u, 発注者, 設計事務所, 予算・競合,, )
3
工事概要の印刷: 印刷期を選択し、 をクリック。
4
ツールバー: 検索・昇降順・フィルタを活用し 物件検索。   ⇒ 8.ツールバーの説明参照
5
物件を選択(選択行に▲マーク)し、 [見積概要]をクリック。 ⇒ B 見積詳細情報
 B 見積詳細情報


1
工事共通情報(上部)を入力。  ≒工事概要一覧
 (1) (部門・部署,営業担当), 見積区分, 建物用途(1)(2), 発注者,設計事務所, 支払条件, 競合・備考,工事概要, 質疑情報
 (2) 最終(面積,NET,提出), 予定価格, 受失注, 決定日, 決定金額, 失注金額, 結果状況, 図面
 (3) 契約日, 完工予定, 請負金額, 実行予算, 精算金額
      ※ 見積区分  :新増築,改修,改修+増築,その他。
      ※ 最終     :最新見積の情報に都度修正。
      ※ 予定価格  :公共工事の公表金額。
      ※ 受失注   :◎受注,×失注を選択。(−継続,?保留,△処理済み) ・・・ 物件としての受失結果
      ※ 図面    :[ ]内にリンク先を入力。  たとえば、C:\Users\小笠原\Documents\○△□新築工事【図面】.pdf

2
見積概要(下部)を入力。 ・・・ 上図参考例ではVE変更整理に活用、 他、修正複数回の見積、あるいは複数棟整理。
 ・ 登録No[赤枠] 設定必須  (スクロールボタン1〜99を選択),
          3段目数字枠は、「工事範囲・お客様条件No」、 たとえば見積No 279902から、01に修正が可能。 ・・・ 再利用 (但し修正により01も同じになる)

 (1) 日程(受付,提出, NET,コスト, 質疑),設計担当,見積担当, 見積名(必須), 見積区分, 基本数
    工事場所, 工期(月), 面積(敷地, 建築, 法床, 対象), 構造, 階数
 (2) NET金額, 提出金額, 見積状況, 状態, 集計, (主要仕上・他, 躯体歩掛)⇒ 総括表:次項
      ※ NET    : 部署内原価検討日
      ※ コスト    : 提出前最終検討日
      ※ 見積名   : 見積内容による区別。   ・・・ 2回目、VE検討、当初予算検討など
      ※ 見積区分 : 大概算, 中精概算, 見積, 変更追加, 実行予算, 実行精算, その他 より選択。 (マスター修正可)
      ※ 基本数   :戸数, ベット数, 室数, 台数   ・・・ 相場参考
      ※ 対象面積 :改修面積等、(未記入可)
      ※ 状態    :◎受注, ×失注, −継続, ?保留, △処理済み   ・・・ 見積としての受失結果、状況記録
      ※ 集計    :×により、「見積集計」の 件数・金額に加算しない。

3
総括表(下図)の作成。   見積名を選択し、[総括表(工種)] or [総括表(部位)] or [総括表(複数棟)] をクリック。
     ・ 工種別 ・・・・ 組積,防水,石,タイル,木,屋根,金属,左官,,,
     ・ 部位別 ・・・・ 屋根,外壁,外部その他,外部建具,内部床,内部壁,内部天井,,,
     ・ 複数棟 ・・・・ 共通項目(共通仮設,外構,現場経費,他)+ 棟別(建築,設備)<3棟> ⇒ 工種別全体総括

 (1) 工事詳細情報を入力。 ( 主要仕上・備考, 杭工法・長, 施工面積範囲, 鉄骨掛面積, 躯体歩掛り )
 (2) 金額を入力。
      ・ [金額A]は 検討後NET、 [金額B]は 協力業者の希望NET。  上部[   ]に金額名を入力。(略可) ※AB使用方法は自由
           ※ 他物件との金額比較をする場合、 [金額B]に対象物件の金額、B[面積]m2、[基本数]基を入力。
           ※ 備考枠計行の%は、A/Bの率を表示。
      ・ グリーン枠は、標準外工事を示す。
          1.金額差異の大きい特殊工事 ・・・・・ 業務用厨房機器, 避難器具, モニュメント, 他
          2.場所条件差が大きい工事 ・・・・・・・ 山止, 地業, ガス, 浄化槽, 造成, 外構, 解体, 他
      ・ 「現場経費」は、人件費+その他経費。  ※人件費を別に入力し、人件費を除く原価を表示。
      ・ F,G項目は、設計費,積算費,一般管理費等を選択。
      ・ 他参照 → 他物件金額参照。
 (3) 見積協力業者(右枠)の 分類・業者名 ・ 見積金額 ・ 希望NET()を入力、 想定NET ・ 目標NET ・ 採用業者を決定。
      ・ []は、○採用,◎お客様指定,●設計指定,△お客様推薦,▲設計推薦,□お客様推薦採用,■設計推薦採用 より選択。 
      ・ 設備工事 ・ 金建工事の詳細比較検討。 (分類別,会社別昇降順を活用) 
      ・ 上部右[目標]横の番号枠は、選択により他見積の査定一覧を転用表示、 再入力を省略。

      ※ 金額集計後、 最下枠にNET金額を転記。
      ※ [科目修正印刷]は、備考枠に入力した場所名・部位名等を科目名とした印刷。

4
工事範囲・お見積条件の入力。  ※ 提出内訳に添付。 黄枠は総括表(印刷)に表示。  ※上下の番号(見積No)一致に注意 例281501

2.概算データの入力。 (仕上げ,躯体,設備)                       目次・メニューへ 
 ※ 積算結果を元に、歩掛り詳細データを蓄積する。 → [建築データ][設備データ][躯体データ
3.見積状況                      目次・メニューへ 
1
進行中物件のスケジュール管理。
  ※ 1週月曜日の日付を入力する。  表示は3週分、印刷は4週分
  ※ 物件選択し、[概要]をクリック → [見積概要]に移動、 内容確認,結果記録等を行う。
  ※ 受失注の確認 ・・・・・ 『受失注』:工事共通情報, 『状態』:見積概要 の両方が×) → 下段 決定物件リストに移動, 管理期間を過ぎると表示されなくなる。
              ・・・・・ 『状態』が      → 保留物件一覧に移動。
              ・・・・・ 『状態』を(処理済) → 管理期間を過ぎると未決のまま管理物件から除外。             C:コスト検討日,N:ネット検討日,※:決定日
2
保留物件一覧  ・・・ 状況確認と結果調査。 (状態チェック)
4.見積集計   ・・・ 集計期間を設定し、 [再集計]       目次・メニューへ 
   ・
提出物件 : 提出日集計
   ・
受注物件 : 決定日集計提出日物件
5.物件検索と、類似比較表の作成       目次・メニューへ 
 
1
検索条件 ( 期間, 設計, 建物用途※, 区分1(見積・概算・・・), 区分2(新築・改修・・), 構造, 面積範囲, 階数範囲 )
を設定し、[再検索] をクリック。
        ※ 建物用途: 大区分範囲から部分用途(中区分)を除き、 絞り込む。
 
標準坪単価大項目坪単価基本数単価, の平均標準偏差を表示。
 
物件を選択し、[見積概要]をクリック → 詳細確認
 
[比較表作成]をクリック → 検索物件の中からさらに絞り、比較表作成 (下図)


2
[比較表] ・・・・・ スクロール選択し印刷。
6.見積先選定表の作成。                  目次・メニューへ 
1
物件番号を選択、 電話帳科目を選択。
2
上段電話帳より、下段選定枠に複写。 (上段:行を選択、 右クリック→コピー、下段:最下追加行を選択、 右クリック→貼付け)
              ※ 右端にある科目番号選択により、順番設定
3
エクセル変換 → 現場引継書の作成。
7.業者査定率の記録確認。
1
科目別一覧。  総括表作成時に入力した差定率データを全表示。 (NET率,差定率平均値の計算)
           ツールバーのフィルタ昇降順を活用。
2
業者別平均値と標準偏差。 (躯体・外構, 仕上げ, 建具, 設備)
8.マスター登録・修正。        ※ 見積区分1を閉じると全閉     目次・メニューへ 
9. ツールバー  

クイックアクセスツールバー (ユーザー設定) :元に戻す ・ やり直し 昇順 ・ 降順        ・・・・・ 必要に応じ、「アクセスのオプション」にてカスタマイズ
  〃   (見積管理共通) :選択フィルタ ・ 非選択フィルタ ・ フィルタ解除 検索 印刷 ・ ページ設定 ・ 印刷プレビューを閉じる
フォームツールバー   :科目別電話帳 ・ 見積先表新規作成 ・ 見積先表実績複写 ・ 査定率実績参照
10.ファイル構成と保管場所について
ファイル名 と 構成
配置フォルダ と データリンク
適応ソフト(アクセス)
(1)見積管理.mdb(統合ファイル)
 フォルダ指定無し (専有・共有)
 正式版 ・ ランタイム版
(2)見積管理N.mdb(操作ファイル)
 見積管理データ.mdb(データファイル)
    〃リンク設定必要
    〃
 正式版
(3)見積管理L.mdb(操作ファイル)
 見積管理データ.mdb(データファイル)
    〃リンク 済
 C:\見積管理
 正式版 ・ ランタイム版

 ※ ランタイム版は、データリンク設定 または データインポート操作不可。  必要あらばアクセス正式版購入で対応可能。
 ※ 共有フォルダ配置による共有化。
 ※ (3) は、フォルダ[C:\見積管理]を作成し、データファイルを配置。  アップ時でもリンク設定不要
 ※ (2)(3)「操作 ・ データ 分割構成」 を推奨: ファイル大容量, データ保護性, 操作ファイルのアップグレード対応 ((2)はリンク設定要)
 ※ 統合ファイルからのバージョンアップは、 リンク または インポートによりデータ再利用する。
 ※ (2)(3) の見積管理Nデータ.mdbは同一ファイル。
11.既データ活用について
 ※ エクセルデータの取込み。
   1.たとえば、電話帳一覧があった場合、 以下の項目にあわせて修正。 (テーブルシート項目・順番にあわす)
     「主要,工種NO,工種,内容,会社名,部署,担当者,電話番号,FAX 番号,mail,郵便番号,No,県,所在地備考・紹介者」
   2.改良データを一括してアクセスのテーブルシートに貼り付け。
 
 ※ テーブルシートの表示方法。
   1.【シフト】ボタンを押したまま、ファイルを開く。
   2.左ナビゲーションウィンドウ、スクロールダウンで『テーブル』を選択。
12.カスタマイズについて
 ※ 項目名等の軽微な修正に対応します。(無料)
 ※ 帳票の改良、システム改良等、 大きな修正については基本的に対応不可。
   (内容にもよりますが、別途費用としてソフト代金相当が必要。 要相談)
【以 上】      目次・メニューへ            goto myhomepage ksekisan