V5.3(2021.7) H9.12〜   goto myhomepage ksekisan
 ● 『躯体積算エクセル』について
この『躯体積算エクセル』は、 当初たんなる単純計算のために作成したものですが、 データ処理・集計のプログラム化により、
一貫処理可能なレベルまで作りあげることができました。  作業効率は、手拾いに対し1/4以下に短縮できると確信しています。
 ● 概要・特長
 
1. エクセルで作成。 複写を多用し、入力作業を省力化。
2. 部位ファイル(11種類)により 計算 ・ 部位集計。  そして、これらを総集計するためのファイルにより構成。
3. 総集計ファイルでは、各部位の階別数量を半自動集計、 内訳明細まで連動する。
4. 修正による計算書の印刷・差替えが容易。
5. 各部位特長
 
・地中梁 土間取合い上部増コン ・ シャコネクターの算出、 地中残土体積算出。
・大梁、小梁 増コン ・ 補強筋の算出。 左端 ・ 右端(指定端部)の選択処理。 前後段差定着の算定。
・柱、大梁、小梁  連続する主筋本数の定着・連続を自動処理。
・床  型枠 ・ 地業 ・ 無しに対応。 土間端部補強、差筋拾い、 防湿シート・断熱材、残土算定。
・壁  仕口削除指示。 スリット対応。 壁式構造拾い。
・地中梁、土間  地業面積算出。  梁上面積を算出、土間地業面積控除を選択指示。
・基礎  地中梁取合の減数量 ・ 増コン ・ 補強算出。
・雑  パラペット・手摺拾い、 機械基礎拾い。
・根切  グリッド10×20の部材配置計測。  GL高調整数量の一発処理。 部材毎の芯ズレ調整
・共通  その他、部位拾い未対応の調整拾い自動集計。
6. コンクリート強度別、 鉄筋定着・継手L1,L2 対応。
 ● 説明目次
使用ファイル名
説 明
   1. 適応範囲とファイル構成  操作・注意事項
   2. 作業工程
 柱.xlsm  3. 柱リスト    4. 柱拾い
 大梁(小梁).xlsm  5. 大梁リスト   6. 大梁拾い  7. 梁増コン
 床.xlsm  8. 床リスト    9. 床拾い
 壁.xlsm  10. 壁リスト   11. 壁拾い  12. 開口拾い
 階段.xlsm  13. 階段リスト  14. 階段拾い
 耐圧版.xlsm  15. 耐圧版リスト 16. 耐圧版拾い
 雑.xlsm  17. 雑リスト   18. 雑拾い
 基礎.xlsm  19. 基礎リスト  20. 基礎拾い
 共通.xlsm  21. 共通拾い
 断面リスト.xlsm  22. 断面リストのリンクと参照
 総集計.xlsm  23. 総集計ファイル
−〃− 
 24. 集計シート
−〃− 
 25. 総集計表の確認と印刷
−〃− 
 26. 歩掛表
−〃− 
 27. 数量明細の最終調整と内訳作成
 根切.xlsm  28. 根切
 寸法計測.xlsm  29. 寸法計測
1.適応範囲とファイル構成 (目次へ)
A. 総集計ファイル ・・・ 基礎階 2層,  上階(地下含む)20層  (階別集計を無視すれば、上限無し)
B. 部位ファイル   

   なお、上表は1ファイル単位なので、ファイルを追加することで制限はなくなる
   最低処理部材は、全てを「1ヶ所」とした場合の部材数
   拾いページ, リスト数が不足する場合は、ファイルの追加により対応。 (2ファイルまで、ファイル名はたとえば『1柱 (2).xls』)
C.操作 ・ 注意事項
  ・ データ入力での移動] 厳禁  ・ 複写は 値貼付   ・・・・・ 計算式 ・ 書式保存
  ・ ツールバー   (総集計ファイル)  (各部位ファイル)
 
 [ToP]〜[内訳調整] はシート移動。([共通]集計)       ファイル水平整列 印刷プレビュー セル移動 0表示 リボン非表示。

2.作業工程 (目次へ)
 
1
 
工事別にフォルダを作成、 必要ファイルを複写する。
(できればOneDriveバックアップを利用していない場所)
2 特記仕様等を確認、
「総集計.xlsm」 工事名, 階, 面積, コンクリート強度, 地業厚等入力。 
 
3 部位ファイル操作。 (基礎〜雑)
a.断面リスト入力。
  断面リスト表の印刷  <各部位断面とのリンク>
  (拾い作業の参考のため必要に応じ印刷)
b.数量拾い
c.計算(印刷), 部位集計
 
4 その他雑拾い (特殊配筋の調整, 特殊形状拾い, 他)
  ⇒ 「11共通.xlsm」,「各種基礎.xlsm」(別途)
5 根切拾い
 
6 「総集計.xlsm」 各部位ファイルより全集計。
   〃   雑拾い数量の調整入力。
   〃   総集計表の確認, 歩掛表の確認。
   〃   数量 ・ 仕様確認 ・ 項目調整
   〃   内訳作成
 

3.柱リスト (目次へ)
 

1.柱リストは80種。 主筋はD16〜D35、 その他はD10〜D16
2.単位は、鉄筋径がm/m、その他は全てm単位で入力。    (以下、各部位共通)
3.鉄筋径はドロップダウンリストより選択。              (以下、各部位共通)
4.コンクリート・型枠のみ算出する場合は、範囲のみ入力。  (以下、各部位共通)
5.丸柱φ(径)は種類まで集計。  (その他径は計算書表示、ただしコンクリート・鉄筋は全て集計)
6.フープ種』は、 0=一般,1=特殊(スパイラル・溶接フープ)を選択。  
特殊は、スパイラル ・ 溶接フープを選択。 溶接フープは溶接ヶ所を集計。
フープ・ダイヤ型』は、上図より番号選択。 (フープ:1〜9,ダイヤ:1〜8)  ダイヤフープ枠を活用し型不足を調整
7.定着長L2を個別に設定可能。  また、上下階本数差の定着鉄筋の余長、 柱頭柱脚本数差による鉄筋余長を設定可能 :共通事項。
8.リスト名は、同記号を禁止(同記号の2番目以降は無効) たとえば1C1、2C1と区別 (以下、各部位共通
9.その他注意事項は上図右欄参照。                 (以下、各部位共通
4.柱拾い (目次へ)
 
1.入力データ数は、8行×20P=160種部材。           (「種部材」:総部材数はこの本数倍となる。 以下、各部位共通)
2.部材リスト ・ 端部情報は、 ドロップダウンリストより選択。  以下、各部位共通
断面リスト参照】により、「断面リスト」ファイルを並べて表示し、 リスト名を複写利用。 (柱、大梁、小梁のみ)
3.【P1】〜【P20】ボタンクリックにより、 各ページを計算・集計する。 (印刷チェックによる印刷プレビュー)  以下、各部位共通
全ページ計算】ボタンで一括全計算。 
シート[断面]および[拾い]の入力(修正)があった場合、 ファイル終了時に【全ページ計算】の確認が表示される。 以下、各部位共通
4.[階〜階]は、該当階範囲を選択。 各階に同数量が集計される。         (以下、各部位共通
単独階の場合は、 左右どちらかを入力。 たとえば [1]〜[ ]           以下、各部位共通
5.』は、 鉄筋数量=[階]、 コンクリート・型枠数量=[階]−[基礎]、 地中体積=[GL]−[基礎]による。  ([GL][基礎]は基礎階のみ入力)
6.基礎柱鉄筋は柱脚本数にて算定。
7.上・梁成』により仕口部フープ本数が計算され、下部本数と合計表示される。
(スパイラルフープ選択では仕口部を一般フープとして算入、溶接フープは全て溶接フープ算入)
8.上下・梁成』により定着鉄筋長を判定する。 (L2):(梁成+余長)
9.位置・端部』選択による鉄筋計算基準。 (『H』に対し下記選択による増減)
 
  1. 基礎階 :+下部余長150mm (上階連続:+1m)
  2. 定着   :+L2
  3. 連続   :±0 (上階本数の多い鉄筋:+1m+(上階筋:下階定着(L2)or(梁成+余長))、下階本数の多い鉄筋:−1m+(下階筋:上階定着(L2)or(梁成+余長)))
  4. 最上階 :−1m
10.柱脚頭で本数の違う鉄筋:H/2+余長(上階連続:+1m、下階連続:−1m)
11.鉄骨造基礎柱では、『下』=1(基礎階),『上』=4(最上階) 、柱頭補強を計測 (柱リストにて径・本数を設定)。
12.圧接ヶ所は積算標準による。   (以下、各部位共通)
径違い圧接に対応。        (柱のみ、 梁の径違いは定着とした)
圧接の2段落ちについて・・・・・圧接は径の1段落ちまでである。(共通仕様書) しかし、2段落ちが発生した場合、数量集計上、1段落ちの数量に加算することとした。
(計算書には2段落ち数量が参考表示されるが、3段落ちは表示しない。)
5.大梁(小梁)リスト (目次へ)
 
1.大梁リストは150種。  小梁リスト数は60種。
2.主筋は、D16〜D35 (小梁はD16〜D25)、 ST・腹・巾・土間つなぎは、D10〜D16 (小梁はD10〜D13)、
増コン部主筋、D10〜D32 (小梁はD10〜D25)
3.主筋(L・C・R)』=(端・中・端)=(左・中・右)で本数入力。  鉄筋算定は、拾い方向左より、リストならびに従って計測する。
4.』『』の本数が異なり、 端部指定がある場合、 『主筋指定端部』にメモとして記入する。 (上図参照)
拾い方向とリスト方向が逆転する場合、位置指定をする必要がある。 6.大梁拾い説明参照)
5.持出梁TOP筋有りの場合、 基端本数は基端指定側本数 (反対側本数は無視される。 etc:リスト4・3・5⇒1定着・4先端⇒通し3本+トップ筋1本。逆4・1⇒3+2))
6.定着d』 (L1・L2・L3)のリスト別設定が可能。 !注意 小梁L3:一般20d,片持ち25d
7.土間つなぎ』は、地中梁と土間コン(土間スラブ)のつなぎ筋が必要な場合に入力。  「下筋」はスラブ配筋の場合に適用。
8.増コン』の主筋本数は@で設定。 (etc@300で梁巾300以下では2本、300〜600で3本となる)
9.『トップ筋』・『腹筋』余長の設定が可能。 :共通事項
10.増コン非補強』は、増コンの補強筋無しの最大厚。
11.ST@が端部で違う場合は、全体@で調整。
12.ハンチには対応しない。 (別途手拾い加算)
6.大梁(小梁)拾い (目次へ)
 
1.入力データ数は、8行×30P=240種部材。
2.長さ』は、柱間内法寸法。
3.スラブ厚計(型枠減)は、この梁にかかる床厚の合計。 (たとえば、0.15+0.18=0.33、片側2種以上の場合は面積平均する)
地業長さ』、『レベル差』は右欄参照。  地業長により地業面積、捨コン型枠を算定。
4.』には端部情報を上記1〜4(定着〜先端)より選択。 (『長さ』に対し下記選択による増減)
 
  1. 定着     :+L2
  2. 連続     :+『柱巾(梁巾)』/2 (前後梁より多い鉄筋:+L2に置換え)
  3. 最上階端部 :+『柱巾』+L2
  4. 先端     :+先端梁成(上筋のみ)
5.端部・中央で本数が異なる鉄筋、 端部:L/4+余長, 中央:L/2+余長×2, 持出梁:2/3L+余長 (小梁: 小梁外端部下筋:L/6+余長,小梁中央部下筋:L−両端部長+余長×2)
6.』は主筋本数の端部指定がある梁に対し、 『主筋端部』を参考に』『を指名する。 ( 梁リストの左から本数を割り当てて計算するため、順番が逆になる場合の処理 )
7.圧接は、連続梁:5.0m<0.5ヶ所, 5.0≦<10.0m1ヶ所, 10.0m≦2ヶ所, 5.0m毎に+0.5ヶ所、 単独梁:7.0m毎に+1ヶ所 (片持梁は未算入)
8.垂直方向の高さズレに対し、梁のレベル差と柱巾(梁巾)により、連続・定着は自動判定される。 ただし、水平方向に対しては連続・定着を指定しなければならない。
9.持出梁の基端は全て定着として算定。
10.地中梁では、地中体積算定のために『梁天GL±』を入力。 +値:梁成より減、 −値:梁成に加算(土間下増コンと想定)
11.土間取合』は、梁天端から土間下端までの高さ『』を増コンとして算入する。 『』は取合長、『』は取合巾。
 ⇒ L×W×H=増コン, L×H×2=増型枠 
 ⇒ L×W=梁上面積 → 土間コン面積−梁上面積=土間地業面積, 取合H=0で増コン0
 ⇒ L÷@=つなぎ筋本数 (取合H=0でも算定)
12.』は、増コンの止型枠  1=片側,2=両側,_=無しを選択。
13.鉄筋』は、土間つなぎ筋の端部(片側土間), 中央部(両側土間)を指示する。 (土間コン端部=1 中央部=2 土間スラブ端部=3
土間コン   → 端部(L2+隙+L2), 中央部(L2+隙+L2)×2
土間スラブ → 端部上筋(L1+隙+L2), 端部下筋(L1+隙+L3), 中央部:土間コンと同
14.連続梁がページをまたぐ場合、 次ページ梁の左端情報が鉄筋計算に影響するため、次ページ1行目の梁入力後に計算を実行する。
7.梁増コン(大梁・小梁) (目次へ)
 
1.入力データ数は、20行×10P×6=1200種部材。 1ページを2分割し10行単位で集計される。
2.梁リストでの増コン配筋設定が必要。
3.上・下・横』の合成増コンが可能。 (ただし、横方向は片側のみ)
4.『地中体積』、 ○とGL±によって増コン地中体積を算出。
8.床リスト (目次へ)
 
1.床リストは20種。 適応鉄筋はD10〜D16。
2.『コン種』は土間コンとその他コンクリートを別集計。
3.構造強度別の L1,L2、及び L3を確認。 [特記仕様書]  (以下、各部位共通)
4.継手割付は、鉄筋長6.0m毎に算定、ただしD16は自由設定の部材長割付による。
5.図右 土間端部増しコン形状を確認。
9.床拾い (目次へ)
 
1.入力データ数は、14行×30P=420種部材。
2.階別コンクリート強度を選択。 (鉄筋L1,L2の違い)  但し、コンクリート強度はあくまでも集計階に従う。  以下、各部位共通 [床・壁・階段・雑]
3.床底』は、「型枠」 「地業」 「無し」(デッキ等)より選択。
4.左・右』には端部情報 1〜8(定着・連続・止り・先端・差筋・土間先端・梁下端部・耐圧端部)より選択。 (『短辺』『長辺』に対し鉄筋加算)
 
  1. 定着   :+L2(上筋)、+L3(下筋)    短辺方向が小梁でつながる場合のみ「連続」、その他は「定着」が望ましい。
  2. 鉄筋連続 :+『梁巾』/2、+連続床継手0.5ヶ所/4.5m   「連続」は、同配筋・同割付が条件。
  3. 止り   :±0          ・・・・・止型枠・補強筋無し
  4. 先端   :+先端床厚(上筋のみ) ・・・・・止型枠・補強筋算入
  5. 差筋   :定着(L2(上筋)、L3(下筋))+継手(L1)
  6. 土間先端 :+土間先端補強厚(上筋のみ)   ・・・補強コン・止型枠・補強筋算入
  7. 梁下端部 :+L2(上筋)、+『梁巾』+L3(下筋)
  8. 耐圧端部 :+L2(上筋)、+『梁巾』+L2(下筋) D16以下の耐圧スラブ → D19以上対応は、15.耐圧版(基礎スラブ)参照
5.止型枠は、 4=先端,5=土間先端のみ算入。 (止め長さを参考表示、総集計で必要に応じ数量調整、 △m2+m)
6.床開口減は、ヶ所に−値を入力する。  端部情報は、3=止り4=先端 から選択。 4=先端により補強筋止型枠を算入。
7.床底』が「地業」の場合、 「防湿シート」「断熱材」が1(加算)となる。 不要の場合は、消去する。
8.残土H』は、地業底〜GLまでの高さを入力、 ×面積により地中体積を算出する。
9.ページ単位で床面積計を表示。 (チェック用)
10.壁リスト (目次へ)
 
1.壁リストは20種。 適応鉄筋はD10〜D19。
2.開口リストは80種。 (ADW等複数のW×Hで構成される建具は分割入力)
3.継手割付は床リスト説明参照。
4.スリット部のつなぎ筋要領の設定。
5.壁式構造、開口上部の梁を壁から減する方法:
通常の開口減では補強筋を加算してしまうため、開口減専用の補強筋無し壁リストを作成。
梁(+開口)の『開口』リストを作成、 開口拾いにて減。
11.壁拾い (目次へ)
 
1.入力データ数は、16行×15P×15=3,600種部材。
2.1種類(『リスト』・『種』・『H』・『通しH』・『下部』別)に対して、 3×5=15の壁拾いが可能。
3.仕口削除』は、「積算標準」か「全削除」かを選択。 (拾いページ単位)
4.』は壁の形状・種別区分、 下記1〜5(一般壁〜腰下)より選択。 (縦筋の『H』に対し下記選択による増)
 
  1. 一般壁 :+[(L2+L1)(下部差筋) or L2(下部定着)]、+L2(上部定着)、+L1(継手)
  2. 耐力壁 :+[(L2+L1)(下部差筋) or L2(下部定着)]、+L2(上部定着)、+L1(継手)
  3. 腰壁   :+[(L2+L1)(下部差筋) or L2(下部定着)]
  4. 下壁   :+L2(上部定着)
  5. 腰下   :±0
5.上部通しH』は、に上部梁成または床厚を入力した場合、これに定着長を加算。 H=0とした場合は定着長のみ加算。 (上図右説明参照)
6.下部』は、「差筋、定着、継手、スリット」より選択。 (通常「差筋」を設定)
スリットを選択した場合、水平スリット算定、下部定着無し。
下階からの通し筋の場合は、継手(+0)を選択。 (上図右説明参照)
7.横筋定着は、『』0〜2 (接続無・片側接続・両側接続)を選択する。  接続無の場合の両側止め型枠拾いを○×選択。 (上図最上:共通事項)
継手ヶ所は、『』より自動算定。 (リスト割付基準による)
8.』(コーナー筋)は、ヶ所数ではなく、該当壁での合計本数を入力。
』(縦スリット)のヶ所数を入力。
12.開口拾い (目次へ)
 
1.入力データ数は、4種×10行×10P=400種部材。
2.開口は特定壁拾いではなく、 壁リスト別の拾いとなる。  (どの壁からではなく、どのリストから)
3.』は開口部位置を示す、 上記1〜11より選択。
4.鉄筋減数量は、 開口寸法+(開口位置が周辺に接する場合の定着長) 
開口内継手、 および下部取合い[No2・5・9・10・11]は算定しない。
5.スリット』は、壁拾いでのスリット長に対し、開口部を減算する。 そのため開口の位置が周辺の場合のみ有効となる。
スリット減算が有効となる形 ⇒ 横:2・5・9・10・11 縦:4・5・6・7・8・9・11 (横スリット減算は下辺のみ)
6.補強筋の周辺への定着は、下辺は差筋、その他は定着。
7.開口リストを右に参考表示、 コピー貼付。 (ダウンリスト選択より早い!)
13.階段リスト (目次へ)
 
1.階段リストは、5種(段部・オドリバ・手摺がセット)。 適応鉄筋はD10〜D16。
2.段部配力筋』上筋がイナズマ筋、  『段部受筋』は周辺壁内の補強筋。
3.各種定着長を自由設定。
14.階段拾い (目次へ)
1.入力データ数は、8行×5P=40種部材。   1リスト選択に対し、2行(折返し1回分)、 2リスト毎に集計、 1Pに2集計単位。
2.@AB寸法は上図参照。 踏面型枠算入。 段部片定着は止型枠を算入。
3.『段部定着主筋』・『オドリバ定着短・長』は、 周辺壁に対する定着ヶ所、 上記1=片定着、2=両定着より選択。
4.斜め手摺は、斜めHではなく垂直H、水平延べ長さを計算式入力。 (補強筋は段部同勾配にて自動補正)
5.その他拾いにて雑調整。
15.耐圧版リスト(基礎スラブ) (目次へ)
 
1.耐圧版リストは5種。 適応鉄筋はD10〜D25。
2.コンクリート強度選択により、L1L2を連動設定。
3.鉄筋径ごとのL1L2に自動対応。
4.カットオフ筋未対応。 受け筋無し(主筋D13以下→床:耐圧スラブ)
16.耐圧版拾い (目次へ)
 
1.入力データ数は、14行×5P=70種部材。
2.取合』は、地中梁接続部の型枠控除を指示。
3.空m3H』は、耐圧版天端〜GL(床スラブ下端)までのHを入力、 残土用地中体積を算出する。 (床スラブ底−GL>0→GL, 床スラブ底−GL<0→床スラブ底)
4.左・右』には端部情報を上記1〜3(定着〜先端)より選択。 (『短辺』『長辺』に対し下記選択による加算)
 
  1. 端部定着 :+L2(上下筋)+梁W
  2. 連続    :+『梁巾』/2 (隣の床が同種・同方向の場合のみ連続選択が望ましい)
  3. 先端    :+先端床厚(下筋のみ)
  4. 定着    :+L2(上下筋)
5.床底は全て地業面積に算入。 (先端指示では余幅+100)
17.雑リスト (目次へ)
 
1.雑リストは、6×6−1=35種、 A単独、B単独、ABの合成。(図参照) 適応鉄筋はD10〜D16。
2.補強』は、横方向の本数。 (AB共)
3.@は、拾い作業時に設定。
4.継手割付は、自由設定の部材長による。
18.雑拾い (目次へ)
 
1.入力データ数は、9行×16×6P=864種部材。 3部位単位で集計、1Pに3集計単位。
2.』は定着ヶ所数入力, 『』はコーナー筋本数計入力, 継手は自動算定。
3.増厚』は、土間下増コンを梁巾にて算入した場合の鉄筋調整。 (上図説明参照)
4.床厚』の入力により、持出しスラブ(梁)の上下壁と判定、 @よりコンクリート・型枠の床厚分を控除、縦筋はH+床つなぎ筋を算定。 (上図説明参照)
5.機械基礎拾いの専用シートをシステム化。  → 機械基礎シート
19.基礎リスト (目次へ)
 
1.基礎リストは20種。 適応鉄筋はベース筋がD10〜D29、 その他はD10〜22。
2.基礎取合い算定のために柱・梁の断面リストを複写する。 (上図右、記号・断面のみ)
3.』は下図1〜6から選択。  形に応じた X・Y・Zを入力。  鉄筋は、本数 ・ @のどちらかで入力(左優先)。
4.断面・H・底』は、梁取合によるコンクリート・型枠の増減、補強算定に必要。
5.取合』は、接続部補強配筋。 Aは本数,BCは梁ST同径同@。 (原則、D≦1000となっているが、上限無しで計算)
20.基礎拾い (目次へ)
 
1.入力データ数は、7行×8P=56種部材。
2.基礎・柱・梁の断面と 梁GL±により、 基礎取合の数量が算出される。
3.柱位置』は、上図4グループより選択、 柱位置の選択により柱面から4方向(a〜d)の取合長さ 『』 が算出される。
4.柱位置調整』は、柱位置の微調整をする。 (位置によって−となる場合に注意)
5.地中梁』では、a〜dのそれぞれに位置する梁のリストNo,GL±,ヶ所数を入力。
6. 梁種類が多い場合、別行追加で対応することになるが、 基礎のヶ所数を入力しなければ基礎数量は算入されない。
(基礎本体の数量と取合数量は別。 基礎数量のみを算出する場合は、柱・梁の設定は不要)
7.上部項目行に基礎,取合いヶ所計を表示。 (拾いチェック用)
21.共通拾い (目次へ)
 
1.部位拾いを、手拾い(計算式入力)、 集計を半自動化。
2.部位シート: 「柱」, 「梁」, 「床 ・ 壁 ・ 雑」, 「基礎耐圧」, 「その他共通」
3.「梁」,「基礎耐圧」は、 大梁・小梁, 基礎・耐圧をリストより選択。 未選択の場合はそれぞれ大梁、基礎に集計。
4.「コンクリート」, 「型枠」枠には、計算値に対するを入力。 (たとえば、床面積計算式に対し、コンクリート厚0.15、型枠1.0)
5.」,「」をダウンリストより選択。 (拾い項目は各シート参照)
22.断面リストのリンクと参照  (目次へ)
この『断面リスト』は、各部位の拾い作業時の参照として、 部材リスト・形状を一覧表示する。  (柱 ・ 大梁 ・ 小梁 ・ 床 ・ 壁 ・ 開口)
同フォルダ内の各部位ファイルとのリンク設定。  (開いた状態での各部位リスト入力 or リンク先の変更等)
23.総集計ファイル(各ボタンの説明にリンク) (目次へ)
 
 
階、 面積、 コンクリート設計強度、 地業厚等の仕様確認。  階未設定では各部位集計ができない
[集計表]は、全体集計と部位別集計の4ページ構成。 補助入力枠有り。
[内訳調整]により、 内訳数量、 土工事調整や仕様修正、 仕上数量調整等の後、 内訳形式に変換。 『内訳作成
24.集計シート (目次へ) (総集計Top)
 
1.集計をクリック → 集計ファイルを選択(同フォルダを表示) → 自動集計。   上図は、柱データを転送した例、 水平整列、 集計確認
2.集計2 補助ファイル集計。  共通拾い集計。
3.基礎取合い、耐圧取合いの地中梁数量は梁シートに集計。  基礎階(F1・F2)の壁・階段は雑に集計。
4.P計』は、各部位のページ単位の集計を表示。
5.各部位シートには、集計確認表を準備している。 (「集計」の下部) 該当階のデータをコピー、階合計数量を比較する。
6.確認後、一旦部位ファイルを閉じる。 (3段、4段と分割表示となるため)
25.総集計表の確認と印刷 (目次へ) (総集計Top)
1.総集計は4枚構成。  1枚目は全体集計、 2〜4枚目は部位毎の階別集計
2.全体集計では、鉄筋延べ長さ、土工事関連、歩掛も表示される。
3.枠は、調整枠。
26.歩掛表 (目次へ) (総集計Top)
 
27.数量明細の最終調整、内訳作成 (目次へ) (総集計Top)
 
1.項目・仕様・単位(黒枠), 調整数量・他拾い数量(青枠)を設定。
・ 土工事、 埋戻し・盛土・残土の処理方法を選択し、 残土処理数量を設定。
・ 残土数量(地中体積)は、 コンクリート・基礎地業・土間関係・空体積。 計算式枠にて数量調整。
・ 1回当たりの打設数量によりポンプ車セット回数を自動算出。 (数量等を加味して最終調整 多すぎる場合は−値減
・ 各階コンクリート数量表より温度補正を調整する。
2.各種型枠 (打放、曲面、特殊、屋根伏せ、止型)、 スリット、目地・面木、スタイロ等を確認。
3.鉄筋、  および kg表示切り替え。  鉄筋加工組立費を、ロス除・含をロス率にて設定。
4.上図 『内訳』ボタンにより、下図内訳書を作成。
 
内訳作成』ボタンにより新規内訳が作成される。
再作成では、内訳内容(名称〜単位・摘要)が全て消去される。  注意!
28.根切 (目次へ)
● 計算基準
 
1.H=5mを越える深さには対応しない。
2.余掘巾は、積算基準(0<0.5≦1.5<H×0.3÷2+0.5≦5)による。  (修正不可、必要あらば断面にて増減)
3.基礎・梁は軸をセンターに計測。 土間面積もこれに従う。
4.隣接する基礎間・梁間の根切巾が重複する場合、 その間に位置する梁・土間では重複する伏せ面積に対し
 同加算し数量調整する。
● 部位断面の設定
 
土間部は、基準GL高さを設計GLとするか現状GLとするかによって、 盛土と根切の状態が切り替わる場合がある。 
この時、土間の盛土状態(−値)を設定しておくことにより、盛土→根切への自動切り替えに適応。
また、GL調整により根切土を盛土転用するなど、 残土処分量低減のための最適解を検討する。 (VE提案)
● 軸設定と部材配置
 
1.軸寸法は、通り芯が原則。  必要に応じ梁センター等の測定寸法とする。 → 軸中心とならない基礎・梁に対し別途芯調整を行う。
2.主要軸の他に、 小梁・ピット・土間段差等毎の軸寸法を設定。        → 軸数を少なくする為に、少々の芯ズレは無視する。
水廻り・コア部等は、総堀 or 個別拾い併用を検討。 (旧標準の根切残1m以下の自動算入を中止)
3.斜め軸,曲線軸 には対応しない。 (個別拾い or 梁巾調整による簡便法)
4.X(10)×Y(20)よりも大きくなる場合は、 最右軸・最上軸をダミー指定非集計する。  つづき(別ファイル)は、ダミー軸より入力。
5.山留・地下基礎には対応しない、別途手拾い。 H3mで山留余堀とほぼ同じ、5mでは余堀1.25m
6.軸により切れる梁・土間も全て番号入力。 ただし、梁交点を梁、 梁無軸を土間として自動認識。
7.ピット廻り壁は、梁として入力。 あるいは、外面を芯として設定,部材配置無し。
8.基準高調整は、 全ての断面設定に対し一括増減。
● 芯調整    設定軸に対し、部材センターのヨリ寸法を入力。 右方向、上方向が+値
 
個別拾い   ・全体配置拾いからもれる部材を算出。 (単独基礎, 斜・曲軸梁, 軸設定外部材) 土間基礎減は未対応。
計測     ・部材毎の計測寸法を表示。
● 計算     ・部材毎の面積、体積を表示。
土間     ・土間部面積(梁間躯体寸法)を表示、空体積,シート・断熱面積等に活用。 H<0のみ盛土算定

29.寸法計測  ・・・ 平面配置によって梁長, 床寸法, 壁高さを算出する。  ※詳細説明 → 「寸法計測」(別ページ)

 

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