<V7.0−R1.5>          goto myhomepage ksekisan
概算手法
  『概算』は、 その目的と状況に応じた最適な手法を選択する必要があります。
  ここで紹介する「概算エクセル」は、 企画段階の大概算から、基本計画〜実施設計直前までの中概算・簡略試算・精概算にも対応、 
  情報量を増やしながら概算精度を向上させることができます。
特長
1.数量算出を先行し、 金額設定の段階で、その数量を各仕上に割振る方法。 ⇒ 変更の容易性、 仕上設定の過程を明記
2.まず最初に床面積や建物用途、構造等による大概算設定をします。  実績数(データ蓄積)にもよりますが、この段階だけでもかなりの精度が可能。
3.内部各面積はゾーン区分単位で数量集計。  床面積と共に寸法利用による壁長算出、 または各室タテヨコ倍数による簡易壁長算出。
4.分類の煩わしい壁仕上下地の拾いを、間仕切拾いと関連させて合理的に設定する。
5.仕上単価をできるだけ別帳票とせず、本帳票の中で選択する。
6.各種詳細設定。 (躯体・鉄骨の概算数量、 杭工事、 外壁・足場の追加調整、 仕上下地・間仕切の調整、 建具詳細拾い、 雑、 外構、 設備)
7.共通仮設 ・ 直接仮設 ・ 現場経費は、建築工事算出完了とともに自動算定。
8.提出金額のシュミレーションと 提出内訳(部位別形式) 自動作成。 

 
説明目次
0
 システム環境設定
1
 全体構成
2
 工事概要
3
 大概算
4
 ゾーン区分の設定と内部面積
5
 建物数量 (外部面積、 躯体・仮設面積)
6
 壁仕上下地区分と間仕切
7
 建具拾い ・ 硝子拾い
8
 躯体 ・ 仮設 ・ 工期設定
9
 仮設 ・ 躯体単価設定
10
 仕上数量割振と単価設定
11
 建具関連
12
 雑・外構
13
 設備 ・ 昇降機 ・ 解体
14
 共通仮設 ・ 現場経費
15
 総括表 ・ 内訳明細

1.全体構成 
2.工事概要  (目次へ)

 (シート移動、プレビュー、セル移動、0表示、値貼付、リボン操作)
  • 指定建築面積』・『指定法床面積』 が明記されてない場合は、拾い面積がそれぞれに代用される。
  • 基本数』は、たとえば マンション:戸数, 病院:ベッド数, ホテル:客室数, を入力。
  • 『隣地境界』・『全面道路』を計算式入力。 → (外構囲障・仮囲い)

3.大概算  ・・・・・ まずは予測を立てる。  (目次へ)
  • 『●標準工事』   :建物費を形成する一般的要素、 基本構成
  • 『○標準外工事』 :土地条件、特殊条件による付加項目。

  • 工事毎に坪単価を検討。
     ・『C 躯体』     : 用途、構造、規模(建築面積・床面積・階数・階高)によって概算数量を自動算出。 × 込々単価
     ・『D 仕上』     : 実績坪単価、 あるいは用途ごとの面積×坪単価 (店舗金額+事務所金額+・・・等)、 または基本数単価(たとえば戸当り単価、室予算等)により設定。
     ・『E・F・G 設備』 : 用途別、実績坪単価による自動設定。 あるいは、基本数単価による設定。
     ・『J 杭』、『K 山止』、『L 外構』、『O 浄化槽』 の大概算設定。

  • その他、 標準外工事、仮設、経費関係を設定。
    ※ この結果は、「総括表」シートにて概算目的を「大概算」とした場合のみメイン表示される。 (精概算では、参考表示を選択)

<精概算>
4.ゾーン区分の設定と 内部面積  (目次へ)
  • ゾーン区分』とは、 室用途の類似、同一仕上、天井高等に区分される 部屋のグループ分類。
  • 仕上げ表記がない場合、 仕上設定の元となる 『室用途』 を中心とした区分方法を考える。
  • ゾーン区分は、全15種。  区分数が不足する場合、
       1. 壁仕上げを優先して分類し、 床・天井数量を後で調整する方法。
       2. 少量で金額の影響の少ないものを無視、 類似区分に含める。

  • 内部面積拾い によって算出した『床面積』に対し  『吹抜面積』 『折上面積』 『調整面積』を入力する。  ※ 調整面積とは、指定床面積との誤差の調整数量(必要に応じ)。
  •     〃     によって算出した『壁周長』に対し ×『天井高』 ⇒ 『壁(建具共)面積』 

  ●【床面積拾い】 【壁周長拾い】  (目次へ)

  • 階範囲、 ゾーン区分、 室名(区番号と連動、修正可)、 床面積計算式、 壁周長計算式、 階毎の室数を入力。 (40行×4P=160行)
  • 各室面積は吹抜け面積を減算しない。 ⇒ 『基本』シートにて入力。
  • 間仕切建具 (パーティション・スライディングウォール…) により区分された部屋は1室とみなす。

  • 周長計算式を省略した場合、 『α』値((√室面積)×4と実周長との補正値)によって壁周長を算出。 → 【タテヨコ比について】
  • [壁周長計算式] ボタンにより、床計算式から周長計算式に参考変換。 上図※説1
  • 拾い終了後、 [集計] ボタンにより計算集計 ⇒ 【面積表】 (下図) (内容修正がある場合に強制集計)


5.建物数量 (外部面積、外壁調整) と 各種床面積  (目次へ)
  • 『基本』シートにて、 部位名 ・ 立上高さ ・ 外壁仕上を設定。 (下図は拾い後を表示)
  • 『最大床面積』 :指定建築面積未入力の場合に、 建築面積に代用。
  • 『基礎面積』  = 1階内部面積 + ピロティ面積 − 地下1階面積  (未拾いの場合は、指定建築面積 ⇒ 基礎面積)
  • 『施工面積』  = 拾い室面積 + ピロティ + バルコニー・ローカ + 外部階段
  • 『躯体面積』、『仮設面積』は、以下より選択。
    1. 法床面積
    2. 法床面積 + ピロティ
    3. 内部面積(=拾い面積)
    4. 内部面積 + ピロティ
    5. 内部面積 + ピロティ + ローカ・バルコニー・外部階段
  • 『鉄骨掛面積』 = 『躯体面積』
  • 『デッキ面積』 = 『2階以上床面積』 + 防水屋根
  • 『外構面積』   = 対象敷地面積 − 1階面積 − ピロティ − 外部土間
  ●外部数量拾い  (目次へ)
  • 建物周長とは、 内部と外部の境界線。 但し、ピロティを内部拾いとした場合は、その周囲。
  • 建物周長 × 階高 = 外壁面積、 (建物周長+8)× 階高 = 足場面積
  • 端部1,端部2および手摺は、長さを入力。 ×Hにより面積を算出
  • 外壁(足場) 追加・調整
    1. 内外境界以外の外壁(足場)を追加拾いする。  (ピロティ壁・柱、内バルコニー等)
    2. 外壁全体面積に対し、その他壁面積を調整する。

  • 入力後、[集計]ボタンにより、それぞれ計算集計。 ⇒ 【数量表】 (下図)
  • 躯体面積 と 歩掛りにより、RC躯体工期を算定。 (下図)


6.壁仕上下地区分 と 間仕切  (目次へ)
  • 仕上下地』、『間仕切』 の計算手順
      1. 内部面積拾い より算出された 壁周長計に対し、外接周長。        ⇒ 全壁周長−外接壁長 = 内壁長
      2. 間仕切拾い で算出した各種 間仕切長×2(両面長)を、 壁長から。    ⇒ 内壁長−各種間仕切長×2 = 基準下地長
      3. 残った数量がLGS下地長(仮)、 この1/2LGS間仕切長。         ⇒ 基準下地長/2 = 基準間仕切長
      4. これらの長さに対し、 ×平均天井高=仕上下地面積、  ×平均壁高=間仕切面積 となる。

     ※但し、 ここで算出した数量だけでは仕上下地は決定されない。
      たとえばRC面について考えると、 タイル張下地モルタル、 塗装下打放補修、 クロス下PB貼GLなど、 最終的に仕上数量により調整することになる。  →【後述】


  ●間仕切拾い

※より精度を高めるには、 平均天井高、平均階高に対する調整が必要。
  ・ 間仕切面積は、 たとえば勾配屋根の平均階高に対し間仕切位置が偏る場合、 部分的に階高が異なる場合に調整が必要。
  ・ 仕上下地面積は、 たとえば天井の低い便所の壁は多めの数量になっている。 天井高に大きな差があり、かつ仕上下地が異なる場合、調整が必要となる。

7.建具拾い ・ 硝子拾い  (目次へ)
  • 建具金額の算出には、一般的に、次の2つの方法がある。 (1.精度優先、 2.時間優先)
      1. 仮建具表を作成し業者見積を徴集する方法。
      2. 材種別に面積を算出し、類似物件(同仕様・同グレード)の面積単価により金額を算出する方法。

  • 以下は、2番目の方法について
    外部建具」 「内部建具」ごとに、 建具リストを作成、 面積と単価、 外壁・内壁・間仕切控除、 トロ詰・コーキング・枠、 硝子等を同時に設定する。
            外部建具 : アルミ ・スチール ・ステンレス ・シャッター ・カーテンウォール。
            内部建具 : アルミ ・スチール ・ステンレス ・シャッター ・間仕切建具(パーティション ・トイレブース ・スライディングウォール) ・木建


  ●外部建具

            ・ 建具以外の開口は、「Open」を選択し、壁面積を減。
            ・ 硝子の「」は、硝子止めシールを算出。
            ・ 黄枠は、リスト化せずに 材種別面積、 トロ詰、 コーキング を計算式入力する。 (より簡便な方法)
            ・ [集計] ボタンにより、全集計。 (内容修正がある場合に強制集計)

8.躯体 ・ 工期設定   (目次へ)
  • 4種の躯体算出方法。   ※No2を推奨
    1. 類似物件の歩掛り」(構造・用途ごと)を参考に数量設定。  ・・・・・ 歩掛りの信頼性と、 バラツキの中の判定力。
    2. 意匠等により断面を想定し、簡易数量算出。   「簡易拾い」(下図右下より) ⇒  上階]・[鉄骨]・[基礎
    3. 断面仮定し、構造的に実数を算出する。      「躯体.xlsm」(別ファイル)   ⇒  躯体概算  床面積、階数、階高等関連数値の自動転用。
    4. 他構造躯体ソフトの歩掛り参考。

    基礎   FL−GL、 梁天−GL、 根切H、 ピット面積、 杭支持長、 グリッド・柱本数を設定。
    工期   躯体工事 ・ 鉄骨工事の算定 + 準備・杭、 基礎工事、 仕上・外構工事を設定し 全体工期を算定する。

    躯体歩掛り  (床面積等修正後も歩掛りによる連動修正)
    1. 歩掛り基準値は、 構造・用途・規模による統計値を 自動設定するが、 あくまでも平均値であり、建物に応じた見直し、修正が必要。
      (RC・SRC 基礎歩掛り値は必要に応じ入力。  ただし全体歩掛りは同じ)
    2. 土工事数量は、 対象面積×Hに対し、『調整率』『地業率』により算定。   ・・・・・  根切 =(基礎面積+周囲1m)× 深さ × 根切率
    3. 残土、埋戻しは、選択仕様に連動する。  たとえば、残土:場外処分 + 埋戻し:購入土 ⇒  残土=根切全数量
    4. 簡易拾いも参考に、工種ごとに歩掛り設定。
    5. 一般土間と土間スラブの分類に注意。

    簡易拾い  RC上階: 柱・大梁の参考断面、鉄筋量の仮定

      鉄骨: 柱・大梁の参考断面

      基礎: 上階荷重による基礎断面・地業工法参考、 土工事の同時算定

9.仮設 ・ 躯体単価設定 ・・・・・ ここでは単価設定が主となる。   (目次へ)
  • 直接仮設 右欄外に詳細設定。
  • 地業工事 ・ 山止工事は、 業者見積金額が優先される。
  • 地業工事は、 tm(建物重量×支持地盤深さ)×tm単価 による方法を採用。  場所打杭の簡易算定法を準備(PHC参考は、低層RCのみ)
  • コンクリート打設費の参考人工計算。  ポンプ車基本数による回数計算。
  • 型枠スリット、目地の面積単価算定。
  • 基礎鉄筋架台のt単価加算。

10.仕上数量割振りと単価設定  (目次へ)
  • 外部 ・ 内部の [部位数量][ゾーン数量]を、 仕上数量に割振る

    ・ 『割振る』とは、 ゾーン床面積を、用意された仕上行に配置する作業のことであり、 複数ゾーン同一仕上の場合は合計値となる。 (たとえば"=C47+C48+C49+C52")
      また、 部分的に仕上が違う部屋を同グループとした場合など、 必要に応じ数量調整する。 
    ・ 設定枠に ゾーンNo ・増減数量を明記し、 割振りを記録する。  (下図残照) → 内訳作成での備考表示
    ・ 材料@ABは、@に主材料ABを下地材料に利用するが、 材料仕様としても利用可能。 (メーカー、材料名、他、単価不要)



  • 外部では大掴み数量に対して、役物等を考慮した調整単価が必要となる。 (タイル役物 ・ 金属屋根水切類 等) ※別途加算しても良い。
  • 外部その他 「外部階段」では、 項目の煩雑さを軽減するために仕上構成の類似するバルコニー単価を調整する簡便法

  • 内部壁下地の割振りは、仕上数量を参考に最終調整する。
  • 廻縁・巾木は、内部拾い壁周長(右表示)を利用する。 但し建具を非控除。


  • あくまでも概算としての数量算出であるため、 数量設定の正確さにはこだわらず、ある程度の勘処理となる。
  • シート右欄外に仕上名称とサンプル単価を準備、整備する。
  • 白抜き部は総括表表示。

11.建具関連  (目次へ)
  • 外部建具』・『内部建具』 拾いでの面積と、平均単価が表示される。
  • 業者見積を徴集した場合は、ここでの単価修正でも良い。

  • 建具仕上(塗装・内装…)は、単価×面積係数により算出する。
  • 開口廻り数量に対し、必要に応じ額縁・建具枠等の金額を設定する。


12.雑 ・ 外構  (目次へ)
  • 雑に含まれる内容は、雑金物 ・ 造作類 ・ 家具ユニット ・ サイン類 ・ 厨房器機等であるが、 概算の段階ではこの部分が一番不明確になりやすい。
    未完成な図面から拾い出すよりも 類似物件を参考に面積単価としたほうが かえって正確な場合もある。

  • ただし、別紙明細にて算出した金額を面積単価とすることも可能。  ⇒ 雑金物別紙 外構別紙


13.設備 ・ 昇降機 ・ 解体  (目次へ)
  • 用途別、設備科目別の坪単価、 あるいは基本数単価を整備する。


14.共通仮設 ・ 現場経費  (目次へ)
  • 必要数量については、ここまでの過程でほぼ準備される。  単価設定と最終調整。


15.総括表 と 内訳作成  (目次へ)
  • その他工事[青枠]や概算内容、他を確認、 経費率・設計率の設定、 備考、 別途工事・見積条件を整理し、 『概算総括表』(試算書)を完成させる。
  • 法坪単価と施工坪単価の切替可能。  [大概算の表示・非表示] [標準工事計の表示・非表示]の選択。




    試算内訳書の作成
       「提出金額」入力後、[内訳設定]ボタン ⇒ 内訳調整シート(下図)工事項目名確認 ・ 調整率設定 (諸経費率の確認) 後、 [内訳作成] ⇒ 試算内訳書
        ※提出金額の訂正は、 経費率・設計率によって原価率が変化することに注意
    ●内訳調整シート  (目次へ)
    
          (内訳構成 : 大内訳、 中内訳(建築・外構・電気・給排水・空調)、 建築工事の部位明細、 雑・外構・建具参考明細)

       【以 上】       goto myhomepage  ksekisan